リハビリ・その他の症状

リハビリ治療

リウマチや骨折など症状や重度によりリハビリの内容は異なります。
理学療法士と作業療法士の指導により患者さんごとのリハビリプログラムを設けて、無理のない適切な運動などを行っていきます。
患者ごとに時間や内容は異なりますので、医師とよく話し合って決定されます。

リハビリ治療

椎間板ヘルニア

症状

腰椎椎間板ヘルニアでは腰や腰部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。
背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。

治療方法

鎮静剤、ブロック注射、コルセット等での保存療法や手術での治療。

五十肩

症状

肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。

治療方法

消炎鎮痛薬や関節へのヒアルロン酸の注射による治療。

腰部脊柱管狭窄症

症状

この病気では長い距離を続けて歩くことができません。
もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間欠跛行(かんけつはこう)です。
腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、
背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。
しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れることもあります。

治療方法

コルセットや補装具での保存療法や手術での外科的治療。

オスグッド病

小学高学年から中学の発育期のスポーツ少年のお皿の下の骨(脛骨粗面という)が徐々に出てきて、痛みを生じてくるものをいいます。
スポーツで、特に飛んだり、跳ねたり、またボールを蹴る動作の繰り返しにより生じてきます。
休んでいると痛みがなくなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。成長期に特徴的な痛みです。
診断は、上記症状とレントゲン検査で判ります。

足の捻挫(足関節捻挫)

バスケットボールやバレーボールで、ジャンプの着地で誤って人の足の上にのってしまったり、
サッカーやラグビーで、グラウンドのくぼみや芝生に足をとられて、足首を捻ってしまうことがあります。
足首の捻挫はスポーツでおこる最も多い「ケガ」のひとつです。

肉離れ

自家筋力によるもの

  • こむら返り(筋肉がロックした状態)
  • 肉離れ(筋肉が引き離れた時におこる)
  • 筋、腱断裂

筋肉に外力が加わったもの

  • 筋挫傷(強力な外力で叩かれて筋肉内に出血します。)

手根管症候群

示指、中指を中心にしびれ、痛みがでます。環指、母指に及ぶこともあります。
この痛み、しびれは明け方に強く生じ、手を振ることで楽になります。

ドケルバン病

症状

母指には幾つかの腱(けん)というヒモがついていますが、そのうちの二本が手首の母指側にある腱鞘の中をいっしょに通ります。
腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、炎症が起こると、痛みや腫れができてきます。

原因

妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多く、スポーツマンや指をよく使う仕事の人にも多い。

病態

母指の使いすぎによる刺激のため、腱鞘肥厚したり腱の表面が傷んだりし、そのために一層刺激が強くなるといった悪循環が生じます。

バネ病(弾発指)

指には腱(けん)というヒモがあり、それによって指の曲げ伸ばしをすることが出来ます。
さらに屈筋腱には腱の浮き上がりを押さえる靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)というトンネルがあります。
妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多く、右手の母指に最も多く発生します。

ヘパーデン結節

症状

示指(人差し指)から小指にかけ第一関節(DIP関節)が赤く腫れたり、指が曲がったりします。
痛みを伴うことがあります。

原因・病態

原因は不明ですが、局所の所見は高齢者に多発する変形性関節症のひとつです。
一般に40歳代の人に比較的多く発生します。

ガングリオン

症状

関節の周辺に米粒大からピンポン玉ぐらいまでの腫瘤ができ、手を使いすぎると腫瘤が大きくなることがあります。
手首の甲に出来ることが多く、柔らかいものから硬いものまであります。
不快感がありますが、多くの場合、強い痛みはありません。ただし、神経が圧迫されると痛みがでることがあります。

原因・病態

関節包(関節をつつむふくろ)や腱鞘(腱をつつむさや)の変形により生じます。
女性に多いですが、必ずしも手をよく使う人に多いとは限りません。

テニス肘

症状

前腕を捻ったり、手関節を伸ばしたりする前に、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。
多くの場合、安静時の痛みはありません。

原因・病態

テニス肘と呼ばれていますが、患者さんの多くはテニス愛好家ではありません。
使いすぎが原因との報告がありますが、多くは原因不明です。
病態についても十分にはわかっていませんが、手関節を伸ばす筋肉の中でも、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側部で障害されるといわれています。

肘部管症候群

症状

麻酔の進行により症状が違います。初期は小指と環指の一部にシビレ感が出現します。
麻酔が進行するに伴い、手の筋肉がやせてきたり、小指と環指が変形をおこします。

原因・病態

肘の内側において、尺骨神経になんらかの原因で慢性的な圧迫や牽引が加わることにより発症します。
例えば、神経を保持しているバンドやガングリオンなどによって神経が圧迫され、慢性炎症をおこします。
肘関節が老化して変形し神経が障害されることもあります。
手術所見でが、圧迫が加わった近位には神経が腫大しているのがみられます。
その他に、小児期の肘の骨折による変形のため、大人になってから起こることもあります。